浩二監督に火の粉! 法大野球部に内紛

 WBC日本代表の山本浩二監督(66)が12日、都内ホテルで行われた法政大学野球部の「法友野球倶楽部」(OB会)の総会と昨秋の東京六大学リーグ優勝祝勝会に出席した。WBCの激励を受けるはずが、総会では野球部の現役指導者らとOB会が激しく対立し、人事をめぐって大紛糾の事態に発展。とんだ“災難”に巻き込まれてしまった。

 激励を受けるはずが、騒動に巻き込まれてしまった。「無礼者!」、「出てけ!」。都内ホテルの一室に、激しい怒号が飛び交う。その様子を後方席で見守っていたのは法大OB会副会長に名を連ねる山本監督。予定の40分を過ぎ、ようやく総会は終了した。

 大紛糾の発端は金光興二監督(57)ら現場サイドがOB会に相談なく人事を決めたとして、OB会が猛反発、人事の白紙撤回を要求したこと。OB会側によると、金光監督らは逆に要求の撤回と謝罪を求め、応じなければ裁判に持ち込む姿勢も示しているという。

 総会を欠席した金光監督については、OB会から除名処分を求める意見も続出。決議こそされなかったが、OB会の池田周弘副会長は「(金光監督は)後進に道を譲るべき。OB会に敵対する行動がある」と今後は退任を求め、現場側と話し合いを持つ考えを示した。

 金光監督はこの日の祝勝会後、「話し合いの場があれば応じます。(裁判については)代理人を通じて相談して出したのでコメントを差し控えたい」と話すにとどまった。

 異例の事態に、山本監督も言葉少な。「執行部のひとりだが、何もやっちゃいない…。報告は受けたが何も知らない。みんなの思いは一緒。野球部を良くしようということだから…」と、歯切れが悪かった。

 OB総会に引き続く形で、山本監督と高代内野守備走塁コーチ、稲葉が壇上へ。約130人のOBから大きな拍手でWBCへの激励を受けた。純国産メンバーで臨むため「気持ちはひとつになってくれる」と語った指揮官。WBCでは“一枚岩”となって立ち向かう。

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