浩二監督カツ!中田あごひげ剃った
「日本ハム春季キャンプ」(2日、名護)
WBC日本代表・山本浩二監督(66)が2日、日本ハム・中田翔内野手(23)のあごひげにダメ出しした。視察した日本ハムのキャンプ地(名護市)で対面するなり、あごひげをつまんで注意。品格は不合格となったが、フリー打撃では豪快な場外弾を放ち、最終メンバー入りをアピールした。
金髪の次は、あごひげだった。山本監督は中田の顔を見るなり苦笑い。数センチほど伸びたあごひげをつまみ「生えてるな。ひげまで茶色いんだな」と即座に興味を示した。そして「大丈夫やろうな」と念押しも忘れず、15日の日本代表合宿までに正すよう命じた。
1月30日には、NPBから品格に関する条項が盛り込まれた侍ジャパンの“指針”も発表されたばかり。中田自身、山本監督から注意を受けた金髪は黒に戻し、自覚を示したつもりだったが…。まさかの不合格、予想以上の厳しさに「代表ってそんな感じなんですか」と頭をかいた。
山本監督が「やんちゃぼうず」と呼ぶ23歳。危なっかしい一面はあるが、規格外のパワーが魅力なのも確かだ。この日はWBC首脳陣が視線を注ぐ中、フリー打撃では左越えに140メートルの場外弾をさく裂。当落線上の最終メンバー入りへ、存在感を強烈にアピールした。同代表の立浪打撃コーチから助言を受ける場面もあった。
視察を終えた山本監督は「当たれば飛ぶな。粗さはあるけど、魅力はあるよね」と、中田のパワーを再認識した様子。満足げに引き揚げた。
中田は「髪もひげもこだわりはない。何の抵抗もない。ひげはそらざるを得ない。浩二監督は絶対ですから」と、ちゃめっ気も全開。夜のミーティング後には早速さっぱりひげを落とし、指揮官への忠誠心を見せた。