沢村、立ち上がり乱れるも無失点で収穫
「WBC壮行試合、豪州3‐10日本」(24日、京セラ)
立ち上がりは乱れたものの立ち直った。危うさを感じさせながらも、終わってみれば期待通りにゼロを並べたところに意地が見えた。2番手の巨人・沢村は、2回2/3を3安打無失点。最速152キロと力強い直球が光った。
「投げ急ぎと力の入れどころという二点が課題として残ったマウンドだった。最初の回はカウントやバッターの反応を見て投げることができなかったが、次の回からはできていた」
粘ったのは四回だ。先頭からの連打と四球で無死満塁に。そこまでは変化球が思うように決まらずに苦しんだが、アダムソンから空振り三振を奪うと、続くデービーズを三塁への併殺打に仕留めてピンチを切り抜けた。
五回は3人で抑え、六回は2死一塁から坂本の失策で一、二塁となって左のロバーツを迎えたところで森福にマウンドを託して役割を終えた。
「これだけコントロールで序盤に苦しんだのは初めて。フォームのバランスを修正しないと。(球速は)状態が上がればもっと上がってくる」と沢村。反省しながらも課題が見えたことは収穫。第2先発で登板とみられる3月3日の中国戦につながる投球だった。