ブラジル秘密兵器は16歳の日系人
WBCブラジル代表の日系人、ダニエル・ミサキ投手(16)が、チームの“秘密兵器”として急浮上しそうだ。25日、京セラドームでの練習に参加。セットアッパーを務める少年は、26日の強化試合、オリックス戦でマウンドに上がる予定だ。
端正なマスクのイケメン右腕だが、実力もある。最速は145キロでカーブ、スライダーなど5種類の変化球を操る。クレバーな投球術も持ち味だ。「コントロールに気をつけて投げたい」と意気込む。
日本生まれで2歳まで静岡で育った。日本の選手では「ダルビッシュとイチローが好きです」と笑顔。日本代表の正捕手、阿部については「ビデオゲームで阿部をよく使います」。ポルトガル語でこう話すその表情には、まだあどけなさが残る。
だが本番の投球では、勝利の方程式の一角として相手の前に仁王立ちする。日本代表とは、1次ラウンド初戦の3月2日に対決する。「監督さんには攻撃的にプレーするようによく言われています」と表情を引き締めた。
侍ジャパンにとってベールに包まれた16歳右腕が、“要注意”の存在となるかもしれない。