マエケン決勝T決める!6回0封宣言

 「WBC・2次ラウンド1組2回戦、日本‐オランダ」(10日、東京ド)

 俺の快投で決める!10日に決勝トーナメント進出をかけてオランダと対戦する侍ジャパンは9日、東京ドームで全体練習を行った。先発する広島・前田健太投手(24)は調整後、強打のオランダ打線の“完封”を宣言。セ・リーグで対戦経験のある4番・バレンティン(ヤクルト)封じにも自信を見せた。

 静かな闘志を燃やした。前日のチームメートが演じた逆転劇にしびれた。「昨日(8日・台湾戦)の試合を見て気持ちが熱くなりました。興奮、緊張もあってこれがWBCかと。(今は)投げたくてウズウズしています」。ベンチで身を乗り出し応援した台湾戦。こみ上げるものがあった。総力戦でもぎ取った勝利に続くためにも結果を出す。強い思いが全身を支配する。

 オランダ戦に向けての準備は整えた。大一番を目前に控える中、自然体で練習に取り組んだ。外野でダッシュを繰り返した後、捕手を座らせ、軽めの投球練習を行った。時折、投手陣と談笑するなど、リラックスムードで、先発前のルーティン練習をこなした。

 オランダ戦の目標は6回0封だ。2次ラウンドは球数制限が80球までに拡大することもあり、少しでも長い回を投げる覚悟を持って臨む。「しっかり(ゼロに)抑えていい投球をしたい。先発が6回を投げられれば、すごく勝つ可能性は上がりますから」と気合を入れた。

 8日のキューバ戦では2本塁打を放つなど、赤い稲妻に打ち勝ったオランダ打線は強力だ。中でも4番に座るバレンティン(ヤクルト)は2年連続セ・リーグ本塁打王。それでもマエケンに動じるところはない。「4番を抑えれば、勢いを止められる。向こうがいろいろ考えてくれれば逆手に取りやすい」という。シーズンでは過去2年間での対戦で22打数4安打とカモにしている。「得意なコース、苦手なコースと頭に入れてマウンドに上がりたい」と経験に基づくデータを生かした投球でB砲を抑える。

 前回中国戦では5回1安打無失点と好投。国際大会での自信をさらに深めた様子。「正直、緊張よりも楽しみです。何とか明日(10日)勝って決めたいですね」。快投で勝利に導き、侍ジャパンの決勝トーナメント進出を決める。

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