米国屈辱の敗退…大会への姿勢に疑問符
「WBC・2次ラウンド2組敗者復活2回戦、米国3-4プエルトリコ」(15日、マイアミ)
米国はプエルトリコに3‐4で敗れ、敗退した。プエルトリコが初の準決勝進出を決め、日本、オランダ、ドミニカ共和国を含めて4強が出そろった。米国にとっては、06年の第1回大会での2次ラウンド敗退に続く屈辱となった。
米国はドミニカ共和国とプエルトリコに連敗し、初優勝への道を閉ざされた。トーリ監督は「情熱で劣っていたとは思わない。選手は全力を尽くした」と総括した。
プエルトリコには1回戦で7‐1と快勝した。だが、ライトが背筋痛で離脱した影響もあり、この日はメジャーを目指してダイヤモンドバックスのキャンプに招待選手で参加中の38歳右腕に六回まで無得点に封じられた。八回に1点差に迫るのが精いっぱいだった。
オフも選手がウインターリーグでプレーした中米のチームと比べ、仕上がり具合の差は歴然としていた。2番打者のフィリップスは「WBCに向けて、十分に準備できなかった」と調整不足を認めた。
トーリ監督は優勝を目指してはいたが「選手をいい状態でチームに返さなければいけない」と、大会をキャンプ期間と位置付け、投手の登板数や野手の打席数を計算しながら戦っていた。この日も先発ボーグルソンを「無理をさせられない」と六回途中で交代。救援投手が打ち込まれた。
準備は万全でなく、勝利に徹した選手起用でもなかった。大会への姿勢が問われる戦いぶりで、米国が姿を消した。