ママ美姫効果でチケット問い合わせ殺到

 フィギュアスケートの元世界選手権女王、安藤美姫(25)が、4月に女児を出産していたと告白してから一夜明けた2日、早くも効果が表れた。告白後、初の演技披露の場となるアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」(6、7日・マリンメッセ福岡)の事務局にチケットの問い合わせが殺到。また、新たに「新横浜プリンスクラブ」の所属で、ソチ五輪シーズンに復帰することになった。

 衝撃の“未婚の母”告白から一夜明け、安藤は練習拠点の一つにしている新横浜スケートセンターには姿を見せなかった。地元の名古屋では、叔母の山中愛子さんが報道陣に対応し、出産した女の子について「美姫によく似た、かわいい女の子です」と明かした。

 安藤にとって出産告白後、初の演技披露の場となるアイスショーの事務局には問い合わせが殺到。正確な件数は把握しきれていないが、「チケットの売れ行きが伸びた」(関係者)。ベビー効果で、完売の可能性も出てきている。

 一方で、“寝耳に水”の告白に戸惑いの声も聞かれた。出産の事実は一部にしか知らされていなかったもようで、日本スケート連盟を含めた関係者は「まったく知らなかった」と口をそろえ、「出産すれば体が変わる。ジャンプの感覚が戻りきるか…」と、心配する声も上がった。

 日本連盟の強化指定を外れている安藤は、新たに「新横浜プリンスクラブ」の所属で復帰することが判明。愛知県連盟から神奈川県連盟に登録変更したことで、3大会連続の五輪代表をつかみ取るには、10月の関東選手権(川越)、11月の東日本選手権(群馬)を勝ち抜き、12月21日からの全日本選手権(埼玉)で出場権を獲得する必要がある。

 日本連盟は特例措置を取らない方針で、まずは関東選手権で結果を残し、強化指定へ復帰することが、ソチ五輪に向けての第1条件となる。「今季のテーマは、安藤美姫というスケーターを表現すること」と話していた25歳は、母として自らの人生を表現していく。

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