沙羅「クラレ」とタッグ 縁は叔母
ノルディックスキー・ジャンプ女子の昨季W杯年間個人総合優勝を果たした高梨沙羅(16)は4日、都内のホテルで会見を開き、今季からの所属チームが化学メーカーの「クラレ」となることを正式発表した。契約期間は、6月から15年5月までの2年間。主に、競技活動に関する資金面のサポートを行う。
ソチ五輪で期待される金メダル獲得に向け、クラレ社との“縁”をまとめたきっかけは、親族にあった。
母・千景さんの姉で叔母にあたる島津ゆうこさん(48)が同社のグループ会社に所属。現在はベルギー・アントワープの工場で勤務し、高梨が欧州転戦時には応援に駆けつけていたという。同社の伊藤文大社長(65)は「社としても支援をしたいと考えた。総力を挙げてバックアップしていきたい」と全面支援を約束した。
今後は、国内大会参戦時にヘルメットなどクラレ社のロゴが入る予定。白いアルパカの「クラレちゃん」が出演するCMが有名な同社だが、競技集中のためにも、五輪終了後まではCM起用も行わないという。高梨は「これまで以上に競技に集中できる。期待に応えられるように頑張りたい」と意気込んでいた。