国際柔道連盟、初の日本人理事ゼロ

 国際柔道連盟(IJF)は23日、リオデジャネイロで総会を開き、日本人唯一の理事で全日本柔道連盟(全柔連)前会長の上村春樹氏の辞任を了承した。日本の理事が不在となるのは1952年のIJF加盟以来、事実上初めて。

 総会で選ばれた理事12人の任期は4年。今後、日本の競技発祥国としての発言力が低下する恐れがある。2007年9月の役員改選で山下泰裕理事が落選した際は、翌日にIJFのマリアス・ビゼール会長の指名で上村氏が理事に就いた。全柔連の細川伸二国際委員長は「日本はどんどん置いていかれる」と懸念した。

 細川委員長によると、総会の冒頭でビゼール会長が上村氏の辞任を発表。対立候補がおらず再選された同会長は「日本はIJFにとって最も大事な国。4年後に適正な人材を送ってくれることを願っている」と話した。

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