浅田真央（２３）＝中京大＝が開催地に１４日に到着して調整を続けている。女子ショートプログラム（ＳＰ）が始まる５日前と例年より早い現地入りで、ソチ冬季五輪シーズンの本格開幕を告げる大会に向けて万全を期す覚悟だ。

　大会直前まで日本で調整することが多かった２３歳の浅田は「わたし自身の体も子どものような体じゃない。しっかり調整できるようにしたい」と明確な意図を説明した。

　浅田を指導する佐藤信夫コーチによると、１６日の練習で浅田はトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）に成功するなど上々の仕上がりを見せた。昨季の前半戦は安定感を重視して代名詞の大技を封印せざるを得なかっただけに、同コーチは「シーズン序盤としては今までで一番いい」と手応えを口にする。

　ＧＰシリーズの上位６選手で争うファイナル（１２月５～７日・マリンメッセ福岡）で日本人最上位メダリストになれば五輪代表入りに前進する。