大東文化大が滑り込み10位でシード権
「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町~東京都大手町=5区間)
大東大が5年ぶりのシード権を奪還した。11位でたすきを受けたアンカーの大西亮(4年)が、執念の走りで法大との1分差を逆転。最後は50秒差をつけて10位に滑り込んだ。「順位は走る前から分かっていたので、攻めていこうと思った」。ゴール後は仲間の輪に飛び込み、喜びを爆発させた。
往路は1、2区を任された市田宏、孝(ともに3年)の双子兄弟の快走もあり、8位。仲間の奮闘を無駄にしたくなかった。大西は16キロ付近で法大をかわして逃げ切った。
過去4度の優勝を誇る古豪だが、昨年は12位に終わるなど、近年は不振が続く。奈良修監督(42)は「シードで満足しちゃいけないけど、きょうだけは4年生を中心に喜んでもいいかな」と声を震わせた。
チームは1991年の連覇を最後に、栄冠から遠ざかっている。「これで新しいスタートを切れる。3年生はこの経験を糧にしてほしい」と奈良監督。復活への一歩は、確かに刻んだ。