村上佳菜子「鬼練」でソチ表彰台目指す
フィギュアスケートのソチ五輪代表で、25日までの四大陸選手権(台北)で初優勝した村上佳菜子(19)=中京大=が26日、中部国際空港に帰国した。右足首には痛みが残るが、27日からの「鬼練」を宣言。今大会で得た自信を胸にソチの表彰台を目指す。
4年ぶりとなる主要国際大会金メダルの余韻からは既に覚めていた。中部国際空港に帰国した村上。その言葉は約3週間後に迫る大舞台への意欲に満ちていた。
「練習は明日(27日)からやります。ここからは鬼練かな。足は痛くても、休むことにものすごく抵抗があるので休まずいくと思います」
多いときは1日6時間にも及ぶ猛練習。それをすぐに再開する。初の五輪は団体戦には出場せず、個人戦のみの見込み。名古屋でじっくり滑り込む。目的ははっきりしている。
「(技と技との間の)つなぎの部分はもう少し点が出ると思う。スピンももっとプラスがもらえるようにしないといけない」
四大陸は右足首痛を抱えながらも自己ベストで初優勝。スピン、ステップはすべて最高のレベル4を獲得した。世界ランキングも7位に浮上した。それでも満足はしていない。
「メダルを取れたらすごいし、取りたいと思うけど、その時にできることを出すのが一番の目標。今はすごいワクワクしているし、思い切り楽しんでこようと思う」
前夜は楽しみにしていた小籠包に舌鼓を打ち「すごくおいしかった」。満足感に浸ったのは一夜限り。目指すはソチの表彰台。村上はフリーが終わる来月20日まで休まない。