桐生「あまちゃん」励みに9秒台狙う
陸上男子100メートルで日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(18)=京都・洛南高=が28日、大阪市内のホテルで行われた関西文化圏賞表彰式に出席した。ニューパワー賞を女優の能年玲奈(20)と同時受賞したが、能年は仕事のために事務所関係者が代理出席。桐生は「会えると思って喜んでいたんですが…」と残念がった。
2014年の目標は当然、日本人初の9秒台。「記録が出たら、自分はもちろん、周りの人にも喜んでもらえる。楽しんで9秒台を」と笑顔を見せた。時期については「出るときは出る。でも楽しみながらやることを忘れたくない」と“自然体”での夢記録を狙う。
今年最初のレースとして、2月8日に開幕する日本ジュニア室内陸上(大阪城ホール)の男子60メートルにエントリーした。3月1日に卒業式を控え、高校最後の大会。さらに、3月7日開幕の世界室内陸上(ポーランド)への出場も予定する。「室内は、見るのも出るのも初めて。60メートルでは、前半でどれくらいのトップスピードが出るのか試してみたい。60メートルの先に100メートルがある」と意気込んだ。
4月からは東洋大に進学する。「3月中に引っ越しの予定。大学では、また世界に出て戦えるように頑張りたい」と桐生。そして、新記録達成のために「また今度、能年さんに会えるよう、今年も活躍したい」と“あまちゃん”を励みにする。