九重親方落選…協会ナンバー2が不覚

 公益財団法人に移行した日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で新法人の理事候補(定数10人)を決める選挙を行い、協会ナンバー2の事業部長を務める九重理事(58)=元横綱千代の富士=が落選した。前回落選した元理事の友綱親方(61)=元関脇魁輝=が当選。北の湖理事長(60)=元横綱=ら7人の現職と、松ケ根親方(57)=元大関若嶋津、出来山(62)=元関脇出羽の花=の両親方が初当選した。理事候補は、3月24日の評議員会の推薦を経て、正式に就任する。

 友綱親方の7票に対して九重親方は5票。当落線上にいると予想された2人の親方が明暗を分けた。事業部長が選挙で落選するのは旧法人時代を含めて初めて。九重親方は硬い表情のまま、「私の不徳の致すところ」と言葉を絞り出した。

 国民栄誉賞に輝いた優勝31回の大横綱で、実績や知名度を考えれば、落選は波乱と受け取れる。だが、相撲協会内の力学から見れば予想通りだった。配慮を欠くような言動で親方衆の信頼は薄かった。

 所属する高砂一門内の支持は不十分で、同一門の第1候補を八角親方に譲った。前回まで連携していた時津風一門の協力も仰げず、票は流れてこなかった。

 理事長の座に意欲を持っているとの話も協会内に渦巻いた。危機感を募らせた理事長派は九重親方の再選を妨げようと、伊勢ケ浜一門に属する友綱親方への支援を画策した。出羽海一門や時津風一門からは、各一門出身の候補者に投じる以外の余った票が、友綱親方に回った計算になる。同親方には基礎票が4票あり、計7票の獲得に成功した。

 現役時代に「ウルフ」の愛称で親しまれた角界の顔。新法人の船出に際し、親方としての実務経験も豊富な重鎮の落選で、協会運営への影響が懸念される。

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