琴奨菊「悔しい」豪栄道に破れV逃す

 「大相撲名古屋場所・千秋楽」(27日、愛知県体育館)

 琴奨菊は大一番に敗れ、あと一歩まで近づいた賜杯をたぐり寄せられなかった。豪栄道に立ち合いで組み止められ、出し投げに崩れて気迫あふれる寄りに土俵を割った。「最後は悔しいっすね。全部正面に(相手を)置いてないね、負けたやつは」とつぶやいた。

 昨年九州場所で大けがを負った右大胸筋は癒えていない。だが、マイナス要素をはるかに上回る気迫が大関を千秋楽まで突き動かした。「やればできるんだってことを今場所学んだ」。3度目のかど番で迎えた場所で優勝争いの先頭に立ち、得たものは大きい。

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