男子テニスの錦織圭（２４）＝日清食品＝が２１日、年間成績などの上位８人で争われるＡＴＰツアー・ファイナル（１１月・ロンドン）に向け、年間獲得ポイントで５位につける現状に「怖いというか不思議な感覚。今は違和感しかない。落ち着かないし、毎日がそわそわしている」と、自身の公式サイトで心境を語った。

　今週のバレンシア・オープンを欠場した理由は右臀部（でんぶ）の回復具合が思わしくなかったと説明。「無理をすれば出られたとは思うが、（３週連続でツアー大会に出場した）アジアでの疲労が結構出ていたので体を回復させることを優先し、けがにつながることは絶対に避けたかった」と打ち明けた。

　シーズン最終戦には、今季の四大大会覇者ら５人の出場が確定。１０位のミロシュ・ラオニッチ（カナダ）もポイントが３７５０でファイナル進出の可能性を残している。

　翌週のマスターズ・パリ大会に照準を合わせる日本のエース。ツアー大会は格付けによって優勝者が得るポイントが千、５００、２５０に分かれ、千のパリ大会には有力選手が顔をそろえる。