錦織“ケイノミクス”で企業ウハウハ

 全米オープン準優勝、ツアー4勝と大躍進のシーズンを終えたテニス男子の錦織圭(24)=日清食品=が20日、スポンサー関連の3つのイベントに出席した。個人消費の落ち込みが叫ばれる中、関連商品が飛ぶように売れるなど、今、最も旬な男の空前のフィーバーはとどまることを知らず。“ケイノミクス”はまだまだ終わりそうにない。

 朝は新宿でさわやかに新作ラケットを振り、昼は銀座でユニクロの法被を着用しPR。夜は六本木で高級外車ジャガーの自身モデルの車を横にスーツでビシッと決めた。錦織はどとうのイベントラッシュを、涼しい顔でこなしていった。

 「自分の中で、最も飛躍した1年だった」と振り返る日本のアスリートで今、最もホットな男の影響力は絶大だ。9月の全米オープン準優勝後、その経済効果は300億円とも伝えられたが、その後もツアー2勝、ATPツアーファイナルで4強入りなど快進撃は続き、“錦織銘柄”は絶好調となっている。

 錦織のラケットを手がける、ウイルソンのラケットスポーツ商品部の谷泰仁さんは「ラケットはもちろん、ストリングや、グリップテープまで欠品になっている。うちだけじゃなく他社の製品も品薄になっている。テニスクラブの方に聞くと、入会者も空前の申し込みで、退会率はこれまでの半分だそうです。すごいフィーバー」と驚きを隠さなかった。

 ジャガーはこの日から、錦織が企画から参加した「Fタイプ KEI NISHIKORI EDITION」の受注を開始したが、価格が1046~1526万円(税込み)にもかかわらず、すでに多数の問い合わせが届いたという。限定35台の販売だが、完売も時間の問題。ジャガーの若林敬市広報部ディレクターは9月の錦織のブランドアンバサダー就任以降について「ネットのアクセス数は10倍になったし、サイトの登録者も大幅に増えた。集客力がすごい」と話し、その効果に舌を巻いた。

 個人消費が冷え込み、“アベノミクス”の成果の是非が問われている一方で、天井知らずの“ケイノミクス”。来季には悲願のグランドスラム優勝も期待される中、そのフィーバーの終わりはまだまだ見えてこない。

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