大分舞鶴、歓喜のAシード撃破

 「全国高校ラグビー・2回戦、大分舞鶴31-19国学院栃木」(30日、花園)

 2回戦16試合が行われ、ノーシードの大分舞鶴(大分)がAシードの国学院栃木(栃木)を31-19で破り、3回戦に進出した。残るAシード勢は2連覇を目指す東海大仰星(大阪第2)が東京(東京第2)を31-12で下し、東福岡は静岡聖光学院に100-14で大勝した。流通経大柏(千葉)などBシード勢は10校すべて勝ち上がった。

 全国選抜大会4強のAシード校を撃破した。優勝1回、準優勝3回を誇る大分舞鶴フィフティーンは、仲間と抱き合って涙を流した。「こんなに集中した試合はない。言葉にならないくらいうれしい」。主将のフッカー舛添真太郎(3年)は顔を紅潮させた。

 2日間で全員が計1000本をこなした9月の「タックル合宿」の成果を発揮した。自陣からでもパスをつないでくる強敵の前進を、低く鋭いタックルで止めた。中川盛夫監督は「選手の成長に感動している」と声を震わせた。

 前日のミーティングで、中川監督が選手を鼓舞した。「相手は『Aシード』ではない。同じ高校生の国学院栃木だ」。舛添主将は「すごく強い相手というイメージだったが、監督の話で吹っ切れた」と振り返った。

 初戦敗退を3大会で止め、5大会ぶりに聖地で新年を迎える。「ずっと『(花園で)年を越せ』と激励されてきた」(舛添主将)。3回戦で報徳学園(兵庫)を撃破すれば、全国8強の目標に手が届く。

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