アマ&学生横綱大道、遠藤と対戦熱望

 昨年のアマ横綱と学生横綱の2冠を制した東洋大の大道久司(22)が27日、都内で会見を行い、大相撲の出羽海部屋入りを発表した。大道は幕下10枚目格付け出しの資格を得ており、春場所(3月8日初日、大阪ボディメーカーコロシアム)で初土俵を踏む。

 アマ&学生横綱など大学時代に15タイトルを手にした期待の大器がプロの世界に飛び込む。多くのメディアに囲まれた大道は「ひと場所でも早く上にいきたい。一番対戦したい相手は遠藤関です」と目を輝かせた。

 社会人の強豪である和歌山県庁に就職が決まっており、プロかアマか進路の選択に迷ったが、遠藤らの活躍が刺激になった。最終的には昨年12月に全日本選手権を勝ってアマ横綱になってから決断。角界入りに反対していた父春男さんを説得して角界入りが決まった。

 9人の横綱をはじめ名力士を数多く輩出した名門の出羽海部屋も現在は関取ゼロ。出羽海親方(元幕内小城ノ花)は「以前のように活気のある部屋になるように力を貸してほしい」と名門の再興を託した。しこ名は未定だが、同親方は故郷にちなんだものを考案中。

 得意技は突っ張りという大道は「武双山関(現藤島親方)のような立ち合いの一発で相手を持っていく相撲が理想です」と抱負を語った。

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