琴奨菊婚約 どじょう絵本でプロポーズ
大相撲の大関琴奨菊(31)=佐渡ケ嶽=が20日、千葉県松戸市の同部屋で会見し、東京都出身の元会社員、石田祐未(ゆみ)さん(28)との婚約を発表した。知人の紹介で約1年半前に知り合い、昨年10月に生い立ちから結婚までを物語にした絵本をプレゼントしてプロポーズした。近日中に婚姻届を提出する予定で、挙式は未定。
2人並んでの会見で、表情は緩みっ放しだった。知人の紹介で約1年半前に知り合い、「一目ぼれだった」という大関は、約1カ月後から交際を始めた。
「(13年九州場所で)大胸筋を断裂したときに支えてくれて、これからも一緒に乗り越えていけたらなと思った」。その際、祐未さんが付き添って看病してくれたという。
昨年10月、自身の生い立ちから結婚までを物語にした絵本をプレゼントし、「結婚しよう」とプロポーズ。故郷の福岡県柳川市の名物どじょうを自らに例え、相撲が強い三男坊(=琴奨菊)が、ライバルの豊ノ島、豊響らと切磋琢磨(せっさたくま)しながら出世し、いい嫁がみつかったから結婚するストーリーになっている。
「イノシシみたいに突っ込んでいく人間なので、それで気持ちが伝わればと」。得意の“がぶり寄り”に、絵本を受け取った祐未さんは「涙でよく覚えていないですが、そんなに考えてくれていたんだなと」と受け入れた。そして「いつも穏やかで優しい。この方なら旦那さんにしたいと思いました」とほほ笑んだ。
アパレル関係の仕事をしていた祐未さんは昨年末に退職した。父・晃さんの仕事の関係でスウェーデンに滞在したこともあり、スウェーデン語や英語など4カ国語を操る才色兼備。晃さんの本籍が、琴奨菊と同じ柳川市という縁もある。今年に入り、琴奨菊と祐未さんは千葉県内で同居も始めた。
「少しでも長く現役生活を続けて、たくさん稼いで楽にしたい」。最高の伴侶を得て、05年には十両優勝も果たしている春場所(3月8日初日、大阪市ボディメーカーコロシアム)に臨む。