世陸マラソン代表発表に増田さん異議!
日本陸連は11日、都内で理事会を開き、8月に中国・北京で行われる世界選手権の男女マラソン代表各3人を発表した。男子の今井正人(30)=トヨタ自動車九州、女子の前田彩里(23)=ダイハツ=ら選考会で好記録をマークした選手が順当に選出された一方で、女子の残り1枠の選考をめぐり、陸連幹部と84年ロサンゼルス五輪代表で現在はスポーツジャーナリストの増田明美さん(51)が“バトル”を繰り広げる場面があった。
陸連の代表発表後、真っ先に異論を唱えたのは、“細かすぎる解説”で有名な増田明美さんだった。「ビックリしました。なぜ大阪で3位の重友さんなんでしょうか?」
陸連は選考会で唯一優勝した横浜国際覇者の田中智美(第一生命)を外し、大阪で日本人トップの3位だった重友梨佐(天満屋)を選出。横浜(東京)、大阪、名古屋の選考会の優勝者が世界大会代表を逃すのは、女子では92年バルセロナ五輪を逃した谷川真里(東京)、大江光子(名古屋)以来で、世界選手権では初のことだ。
重友と田中はともに選考会のタイムは2時間26分台。陸連の酒井強化副委員長は「選ばれた3人は我々の設定記録(2時間22分30秒)を目指す走り。(田中の)優勝は評価するが、内容は物足りない。出ていた選手のレベルも劣っていた」と重友の積極的な走りを重視したと説明。だが、増田さんは「重友さんは復調の兆しはあったが、まだまだ。田中さんは圧倒的な強さがあった。これで本当にいいんですか?」と、納得しなかった。
田中の所属先の山下佐知子監督もツイッターで「田中智美が世界で戦うには力不足なのは受け止めねばと思いますが、今回の選考理由はまだ受け入れられません」と無念の思いを吐露。過去にも数々の物議を醸してきたマラソンの選考だが、今回も釈然としないものとなった。
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