遠藤、休場へ 左膝負傷で全治2カ月

 「大相撲春場所・5日目」(12日、ボディメーカーコロシアム)

 人気者の遠藤(24)=追手風=が松鳳山を右からの突き落としで破り4勝目を挙げたが、土俵際でもつれた際に左膝を負傷した。堺市内の病院で検査を受けた結果、半月板損傷などで全治2カ月と診断され、6日目からの休場が確実となった。横綱白鵬は宝富士にすくい投げで完勝し史上7人目の通算900勝を達成。逸ノ城は大関稀勢の里を豪快に押し出した。琴奨菊と豪栄道も初黒星を喫し、3大関は総崩れとなった。

 遠藤が立ち上がれない。松鳳山を右からの突き落としで破って白星を挙げ、歓喜に沸いた館内からざわめきが起こる。痛みで土俵に上がって勝ち名乗りを受けることもできず、花道の奥からは車いすに乗って引き揚げた。報道陣の問いかけにも硬い表情で「何ともありません」と話した。

 師匠の追手風親方(元幕内大翔山)によると、堺市内の病院で検査を受けた結果、半月板損傷などで全治2カ月と診断された。数日間入院する見込みで、手術を受けるかどうかは未定。同親方は「前向きに早く治して、出られるようになったらまた一生懸命頑張ればいい」と話した。

 初日こそ敗れたものの、2日目から連勝の波に乗り新三役昇進へ向けて勢いが加速しつつあった。この日も松鳳山の突き押しに突っ張りで応戦。最後は食い下がられながら、右からの突き落としで逆転勝ち。しかし、土俵際でもつれた際に左膝から崩れ落ちた。順調に白星を積み重ねていただけに、あまりにも痛すぎる負傷だ。

 休場となれば、新入幕だった13年9月場所で左足首を痛めて14日目から途中休場した時以来2度目となる。角界期待のホープは、このピンチを切り抜けることができるか。

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