【一問一答】桐生「走るのは楽しい」
男子100メートル(タイムレース)は日本歴代2位の10秒01の記録を持つ19歳の桐生祥秀(19)=東洋大=が、3・3メートルの追い風参考ながら9秒87で優勝した。今季初戦だった桐生は中盤でトップに立ち、電気計時では日本初の「9秒台」で走った。慶大を卒業してセイコーホールディングスに入社する山県亮太は10秒15(追い風参考)で8位だった。
-今の気持ちは。
「追い風参考だが初めて9秒台が出て良かった。久々のレースなので楽しもうと思った。100メートルを走るのは楽しい。きょうは客席も盛り上がって楽しさ倍増だった」
-レースを振り返って。
「気持ち良くスタートできた。50メートルからはスピードに乗って、いつもよりリラックスして走ることができた」
-このオフに重点的に取り組んだことは。
「筋力トレーニングで左右のバランスが良くなった。もともと左のキックが強くて、左を軸に走っていた。右をもう少し強くしたかった。スタートも変えて苦手意識がなくなった」
-2年前の10秒01から成長した点は。
「2年前の織田記念は脚が回ったような感じがした。体が浮いた感じもした。今回はレース終了後に疲れも痛みもない。冬の間に体の土台ができてタイムも出た」