綱引き 浪速の猛女軍団マドラーズ大阪

 2020年東京五輪での採用を目指し、さまざまな競技団体が立候補を表明している。有力候補とみられる競技の他に、綱引きといった意外な競技の名前も…。これまで縁遠かった夢舞台に、思いをはせるアスリートに迫った。

 もはや運動会の競技ではない。一糸乱れぬ態勢から、相手が少しでも隙を見せれば、猛然と綱を引く。求められるのは個々の力だけでなく、チームの統率力、戦略、判断力。英語名「tug of war」が示す通り、スポーツとしての綱引きはまさに1本の綱をめぐる戦争だ。

 そんな綱引きで、無敵を誇る最強女子チームが大阪・泉州にある。全日本9連覇中のマドラーズ大阪だ。年齢は20代から50代、職業も主婦、会社員、看護師などさまざま。全員が集まれることは少ないが、週に4度、小中学校の体育館で練習を行い、腕に磨きをかけている。仮に五輪採用が決まれば、代表最有力となるのは間違いない。

 チーム最年少の大場都(25)は、地元の中学校で英語教師として勤めている。「生徒からは『綱引きの強い先生や』っていわれます」と笑いながら、「五輪に出るチャンスがあるなら、出たい」と、目を輝かせた。

 100年前までは五輪種目だった同競技。追加競技をめぐる“綱引き”も、パワフルに引き抜くか。

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