渡部4冠 ハギトモ以来、女子2人目
「競泳日本選手権」(12日、辰巳国際水泳場)
女子200メートル平泳ぎを制した渡部香生子(18)=JSS立石=が、今大会4冠を達成した。
重圧を乗り越えて、渡部がその名を歴史に刻んだ。女子では02年の萩原智子以来、史上2人目の4冠。「とてもうれしい。6日間をしっかり戦い抜けた」と振り返った。
ただ、「本気で狙っていた」という日本記録には0秒18届かず、「昨年からチャレンジして失敗してきた。悔しい」と唇をかんだ。
昨年は3冠。今年は女王として重圧との戦いだった。「一つ優勝する度にプレッシャーを感じて、昨日は本当におかしくなりそうだった」と吐露した。
竹村コーチは「ホテルの乾燥で喉をやられて、体調を崩していた」と、体調に不安があったことも明かした。それでも4冠を達成した愛弟子に「練習で体つきが変わってきて、今大会はうまくつながってきた」と肉体改造の成果を認めた。
不安材料をはねのけ、注目される中で結果を出した。「夏に向けていい経験になった」と渡部。早大生として初めて臨む世界選手権で金メダルを目指す。