「卓球・ジャパンオープン・荻村杯」（２６日、神戸総合運動公園体育館）

　女子シングルス１回戦で、世界ランク９位の伊藤美誠（１４）＝スターツ＝が、同２８位の劉斐（中国）に４－２で勝った。２７日の２回戦では、同１９位の平野美宇（１５）＝エリートアカデミー＝にストレート勝ちした同１位の丁寧（中国）と対戦する。

　難敵を倒した伊藤は、粘る相手を振り切り「今も震えが止まっていない」と、興奮を隠せなかった。初対戦の中国選手に「自然に出た」と振り返るスマッシュが効果的に決まった。試合前には、映像で見た相手の特徴を記したノートを確認。勝利に対する執念が１４歳の武器だ。

　試合前には、平野美とともにワールドツアー史上最年少優勝のギネス世界記録の認定証を受け取った。２回戦では、盟友に圧勝した丁寧と激突する。世界女王とは初対戦だが「精神的にも強い選手。自分のプレーができるよう、思いきってやりたい。気持ちで負けない」と、相棒の敵討ちへ闘志を燃やした。