佳純も美誠も丁寧に完敗「すごく強い」
「卓球・ジャパンオープン・荻村杯」(27日、神戸総合運動公園体育館)
女子シングルスは、世界ランク5位の石川佳純(22)=全農=が準々決勝で同1位の丁寧(中国)と対戦し、1-4で敗れた。同9位の伊藤美誠(14)も2回戦で丁寧と戦い、1-4で敗戦。 日本女子の前に世界女王の壁が高くそびえ立った。初勝利を目指したエース石川は第1ゲームを先取したが、集中力を高めた丁寧からポイントを奪いきれなかった。「すごく強い。出足はよかったけど、まだまだ練習が足りない」。力の差をあらためて痛感した。
2回戦では成長株の伊藤が1ゲームを奪う健闘を見せたが、力負け。「いいボールを打っても返された」と、初めて体感する強さに舌を巻いた。
1回戦から3連続で日本勢を退けた丁寧は「石川は技術を上げてきている。(伊藤、平野美は)経験を積めばいい選手になる」と分析。ただ、これは社交辞令。即座に不敵な笑みを浮かべて「(今後も)私が負けることはない」と断言した。
女子代表の村上監督は「石川はラリーでは対等に勝負できた」と成長を確認。大会を振り返り、「(中国勢との差は)今のところ2対8。みんな若いのでリオまでに成長できる」と期待を込めた。
日本女子勢は最終日を前に全滅となったが、来年の五輪への試金石となった。