日本“黄金コンビ”でキューバ粉砕
「バレーボールW杯女子」(24日、代々木第一体育館)
世界ランク4位の日本は同26位のキューバをストレートで下し、2勝1敗の勝ち点7で2位に上がった。前日は強豪ロシアに敗れたが、この日は新世代のエース古賀紗理那(19)=NEC、初先発のセッター宮下遙(20)=岡山=ら若手が活躍した。25日は休養日で、26日にケニアと対戦する。ロシアが3連勝の同8で首位に浮上した。大会は12チーム総当たりで争われ、上位2チームが16年リオデジャネイロ五輪の出場権を獲得する。
新世代の“黄金コンビ”が、日本に反撃の1勝をもたらした。今大会初先発となった20歳のセッター宮下のトスを、次世代エースの古賀が鋭いスパイクでたたき込んでいった。
宮下はフル出場を果たし、古賀はチームトップの19得点をマーク。「遙さんのトスは柔らかい。年齢も近いしすごく打ちやすい」(古賀)、「年下だけど、大事な場面で『私に下さい』と言ってくれる。思い切り紗理那に(トスを)上げられる」(宮下)。息ピッタリのコンビネーションで“鳥人軍団”キューバを粉砕。エース木村沙織主将(東レ)をほぼ温存しながら、フルセットで敗れた前日のロシア戦の悔しさを晴らしてみせた。
序盤3試合を終え、全勝はロシアだけ。勝ち点差で2位に浮上した日本を含め、2勝1敗が6チームと大混戦となっている。真鍋監督が「総力戦になる」と話す残り8試合。初のW杯での五輪切符奪取へ、若い力は欠かせない。
古賀が「キツイ場面で冷静に決められるようにしたい」と話せば、宮下も「悪い状況を『何とかしてくれる』と思ってもらえる存在でありたい」と、力強く意気込んだ。W杯初出場の若手コンビが最進撃の号砲を鳴らした。