「バレーボール女子Ｗ杯、日本３－０韓国」（３１日、仙台市体育館）

　世界ランク５位の日本は、同１０位の韓国に３－０でストレート勝ちし、６勝１敗で勝ち点を１８として２位に上がった。ロシアはセルビアに敗れ、今大会初黒星。米国がアルゼンチンにストレート勝ちし、勝ち点１９でトップに立った。日本は１日、米国とロシアを破った世界ランク８位のセルビアと対戦する。

　キューバ戦以来のフル出場を果たした２０歳のセッター宮下遥（岡山）が、宿敵・韓国の守備を崩し、５連勝に貢献した。序盤からサーブが効果的に決まり、サービスエース４本。真鍋監督も「宮下が特によかった。スタートダッシュに成功した」と目尻を下げた。

　司令塔としても「左右のアタッカーを中心に、たまにクイックを使った」と、長岡（１３本）、古賀（１２本）、木村（１０本）、大竹（６本）と的を絞らせない配球で幻惑した。

　全勝が消え、５チームが１敗という大混戦。１日は、セルビアとぶつかる。主将の木村は「この大会で五輪を決めるためには大事な一戦」と、仙台ラウンド最大のヤマ場に全神経を集中させる。

　今大会の台風の目を撃破すれば、五輪切符獲得へさらに追い風が吹く。