内村航平、あん馬で落下も左肩不安一掃
「体操全日本シニア選手権」(20日、鯖江市総合体育館)
内村航平(26)=コナミスポーツク=が男子個人総合4連覇を果たすとともに、団体戦の優勝にも貢献し、4カ月ぶりの復帰戦を飾った。
5月のNHK杯優勝から床と平行棒で難度を上げたが、ミスが出たのはそちらではなかった。2種目目のあん馬で「ローテーションが早くて息が上がってたのと、少し自信を持ちすぎていた」とまさかの落下、4種目目の跳馬も勢い余ってラインオーバーした。
10月に開幕する世界選手権(英グラスゴー)で悲願の団体金を目指す。エースにとって大一番前の最後の試合となったが、「できればミスなくやりたかった。これが世界選手権じゃなくて良かったな、と前向きに考えている」と淡々と話した。世界チャンピオンらしからぬ面も出たが、治療に専念していた左肩痛の不安が消え、表情は暗くなかった。