歌手・吉田沙保里がステージデビュー
レスリング女子で世界大会16連覇中の吉田沙保里(33)=ALSOK=が歌手デビューすることになり、13日、東京・池袋でCDリリース記念イベントに登場、初めて公の場で生歌を披露した。TBSの石井大裕アナウンサー(30)らのユニット「Well stone bros.」にフィーチャリングという形で参加し、14日にシングル「目を覚ませ」を発売する。
マットではなくステージに立った吉田が“霊長類最強”の歌声をとどろかせた。約300人の観衆が集まる中、「よくキロロさんに似ていると言われる」という清涼感あるハイトーンの美声を披露。振り付けもそつなくこなし、最強女王の対応力を見せつけた。
幼少期から歌うことが大好きで「母の車の中で毎日歌っていた」と吉田。14年アジア大会で優勝後、石井アナらとカラオケで祝勝会を行った際、「歌のセンスがある」と誘われCDデビューに発展した。「歌うことは昔から大好きですが、まさかデビューできるとは。紅白歌合戦を目指したい」と拳を握った。
ステージ後は握手会も行い、CDを購入した約50人が参加。「お客さんが来るか不安だったけどうれしい」と交流を楽しんだ。見届けた母・幸代さん(60)も「失敗してもいいからしっかり歌いなさいと送り出したけど、なかなか上手じゃん」と胸をなで下ろした。
本業のレスリングでは16年リオデジャネイロ五輪で「4連覇を目指したい」と、前人未到のステージを目指す。