佳純準V「自信になった」日本勢で初
「卓球・女子W杯」(1日、ゼビオアリーナ仙台)
日本勢で初めて決勝に進んだ、世界ランク5位でリオデジャネイロ五輪代表に内定している石川佳純(22)=全農=は、同2位で15年世界選手権銀メダリストの劉詩ウェン(24)=中国=に0-4で完敗した。石川は準決勝で同27位のリー・ジャオ(オランダ)を4-2で下し、決勝に進出した。
石川は、9月に左太ももを負傷した不安をも払拭(ふっしょく)した。日本勢初の準優勝に「大きな自信になった。久々に自分を褒めたい。リオ五輪に向けて心も技術も一度リセットして、一球一球に集中できた」と、声に自然と力がこもった。
決勝では、過去6戦全敗の強敵にまたも屈した。第1ゲーム、ゲームポイントを奪ったが及ばず「ラリーでもパワーがあって、競れば競るほどすごいボールが返ってくる」と、世界2位の実力に舌を巻いた。
金メダルを目指すリオデジャネイロ五輪では、中国選手の打倒が必須だ。「相手が待ってるところに打っても返ってくる。攻撃パターンを増やさないといけない」。自国開催で得た自信と課題を胸に、日本女子のエースはさらなる進化を誓う。