ハンド宮崎五郎丸になる!!
16年リオデジャネイロ五輪アジア予選(14日開幕・カタール)を控えるハンドボールの男子日本代表が4日、都内で公開練習を行った。88年ソウル大会以来28年ぶりの五輪出場を目指す中、4度目の予選挑戦となる最年長の宮崎大輔(34)=大崎電気=は、五輪切符獲得でラグビー日本代表の五郎丸歩のようなフィーバーを起こすことを誓った。
ハンドボールをメジャーに-をモットーに最前線に立ってきた宮崎にとって、今のラグビーの状況はうらやましくて仕方がない。
「五輪に出れば(報道陣が)今の倍になりますかね。五郎丸さん、すごいですよね。ああなりたいな。何か(プレースキック時のような)ルーティンを作ろうと思ったけど、ハンドボールじゃできなくて」と笑いつつも野心をたぎらせた。
五輪出場は悲願だ。韓国とドローで五輪切符を逃したアテネ、“中東の笛”が話題を呼んだ北京、そしてロンドンと、予選で涙をのんできた。2度の腰の手術を乗り越え、4度目の挑戦。今や日本の最年長選手となった。
「五輪は目標であり、夢。今まで一緒に戦ってきた選手からは『大輔がいるうちに五輪に出てほしい』と言われている。そういう思いを引き継いで、後輩たちにも伝えていきたい」と、日本のハンドボール界を背負ってきた自負がある。
五輪切符を獲得するのは優勝チームのみ。世界選手権銀メダルのカタールなどがおり、厳しい戦いが予想される。それでも「結果を求められる。勝たなきゃいけない」と宮崎。一世一代の勝負に挑む。