清宮監督苦言「環境が世界レベルじゃない」
「ラグビー・トップリーグ、ヤマハ発動機18-11トヨタ自動車」(14日、パロマ瑞穂ラグビー場)
FB五郎丸歩(29)=ヤマハ発動機=が今季初戦で1ゴール2PGを決め、史上2人目となるリーグ通算1000得点を達成した。チームのグッズが完売するなどフィーバーは過熱。ただ、日本協会は約1万2千人の観客を見込んでいた中で「当日券完売」でも観客数は8676人にとどまった。「パロマ瑞穂」でのラグビーの試合では過去最多ながら、13日の秩父宮(パナソニック-サントリー)ほどではないものの空席も少なくなかった。
ラグビーブームの中、パロマ瑞穂(定員1万5000人)のラグビーの試合では過去最多の8676人が詰めかけたが、日本協会が見込んでいた1万2000人には届かず、空席も見られた。五郎丸人気で前売り券は早くに完売。当日券も「なし」だったが、天候の影響もありチーム割り当て分の約3000人が来場しなかった計算になるという。
13日に秩父宮(定員2万人)で行われた開幕戦もチケット完売にもかかわらず、空席が目立ち、昨年の開幕戦すら下回る10792人だった。試合後には協会関係者が会見を行い、チーム割り当て分などによる入場者数を多く見積もったことが原因だと説明し、謝罪した。
ヤマハ発動機の清宮監督は「協会の責任という報道もあるが、それは違うと思う。昨日も今日も雨じゃなければ埋まってた」と持論を展開。「雨だから足が遠ざかるのはフィールド環境がまだまだ世界レベルじゃないということ。屋根をつけるとか、それはその国のスポーツ文化を測る尺度になる」と19年W杯開催も見据え、ハード面での改善を訴えた。
協会関係者は「これからは当日の状況を見極めながら臨機応変に対応していかないといけない」と課題に取り組む姿勢を示した。