ママさんラガー・兼松“涙封印”誓った
「女子ラグビー7人制・リオ五輪アジア予選」(28日、秩父宮)
日本ラグビー協会は27日、女子7人制ラグビーの16年リオデジャネイロ五輪アジア予選東京大会に臨む日本代表メンバー12人を発表した。最年長33歳の兼松由香(名古屋レディース)も選出され、千葉県浦安市で行われた会見に出席。「優勝してうれし泣きしたい」とリオ切符獲得を誓った。
小学2年の娘を持つ“ママさんラガー”でもある兼松は、年間200日にも及ぶラグビー漬けの日々で娘ともあまり会えない。それでも「泣いて困らせたことはないんです。『金メダル(東京大会優勝)まで我慢する』と娘も我慢しているので、私も優勝するまで泣きません」と誓った。
香港大会では6試合中5試合で途中出場。「(アジア予選を)突破することが自分の役目。誰よりも泥くさく体を張って、ベンチにいても戦ってる7人がベスト出せる声かけをしたい」とできる仕事は何でもやる覚悟だ。「入れなかったメンバーの涙も見てきた。それがエネルギーになっている」と仲間の分も無尽蔵に走り抜く。
メンバーは主将の中村、山口ら優勝した香港大会(7、8日)と同じ顔ぶれ。2大会でのポイント合計1位が獲得できる五輪切符へ、浅見ヘッドコーチは「見てる人にも何かが伝わるラグビーをして、必ず五輪出場権を獲得する」と宣言した。