内村、自身の演技に手応えも3連覇逃す
「体操・全日本団体選手権」(29日、代々木競技場)
全日本団体選手権の決勝が行われ、男子は世界選手権の種目別床運動を制した白井健三(19)のいる日体大が6種目合計270・300点で5年ぶり10度目の優勝を果たした。世界選手権の団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠に輝いた内村航平(26)が出場したコナミスポーツは267・550点で4位だった。女子は今大会限りで現役を引退する鶴見虹子(23)のいる日体大が4種目合計166・200点で2年連続22度目の優勝を飾った。
コナミスポーツのエース内村は3連覇を逃し、残念そうだった。個人の演技には手応えがあったというだけに「ミスなく貢献はできたが、何とも言えない気持ち」と歯切れが悪かった。
世界選手権の時と「コンディションは雲泥の差」だったという。それでも結果を出さなければいけない五輪本番を想定し、演技に臨んだ。16・250点をマークした鉄棒には満足げで「調子が悪い時でもあれくらいの質でできないと。五輪はそういう場所」と話した。
すでに代表を決めたリオデジャネイロ五輪へ向けては、来春の全日本選手権、NHK杯をめどに演技構成を固めていく。「この結果をしっかりつなげていきたい」と力を込めた。