テコンドー・浜田、五輪連続出場決めた
「テコンドー・グランプリ・ファイナル」(6日、メキシコ市)
女子57キロ級で浜田真由(21)=徳山大=は1回戦でスウェーデン選手に敗れたが、来年のリオデジャネイロ五輪の出場権を決めるランキングで6位以内が確定し、出場権を獲得した。浜田は2大会連続の代表となる。浜田は18歳で出場した2012年ロンドン五輪で5位。今年5月の世界選手権では日本勢初の優勝を果たした。
浜田は2大会連続の五輪出場が決まっても笑顔を見せなかった。「五輪に出ることも十分な目標だけど、もう一つ上に目標があるので、まだまだ」と悔しさで顔をゆがませ、反省の弁だけを続けた。
各階級のランキング上位8選手による大会で、一瞬の隙を突かれた。初対戦だったスウェーデン選手の出方をうかがっていた第1ラウンド。相手の右足が頭で描いた軌道よりも伸びてきた。顔面に蹴りを受けて3点を先行されると、終盤は逃げ切りを図る相手の守備を崩せなかった。
直前合宿でメキシコ市の高地対策として低酸素室を利用するなど万全を期したが、初戦で苦杯をなめ、古賀コーチは「完敗。本番は何が起こるか分からない」と唇をかんだ。
「テコンドーだけに時間を費やしていけるように」と、9月末に所属会社を辞め、あえて厳しい環境を選択した。世界女王は「これが五輪でなくて良かった」と来年の本番での巻き返しを期した。