東洋大・服部兄弟のリレーで王座奪還だ

 「第92回東京箱根間往復大学駅伝」(2016年1月2、3日)

 2年ぶりの総合優勝を目指す東洋大が12日、埼玉県川越市で記者会見を行った。主将の服部勇馬(4年)、弟・弾馬(3年)のダブルエースを中心に王座奪還を狙う酒井俊幸監督(39)は「2人が他のエースと並走するだけでは勝算は少ない。できるだけ差をつけてほしい」と厳命した。

 最後の兄弟リレーで前回王者の勢いを食い止める。11月の全日本大学駅伝では1区の勇馬、2区の弾馬がそれぞれ区間賞でタスキをつなぎ、青学大を下して初優勝。3年連続で2区での出場が有力の兄・勇馬は「ただ区間賞を取るだけではなく、日本人では3人しかいない1時間6分台を目指す」と、最後の箱根路に気合を入れた。

 兄の背中を追ってきた弾馬も1区か3区での出場が有力。「駅伝で一緒に走ることはもうないと思うので、いろいろ思い返しながら、楽しんで優勝を目指したい」と、兄弟で臨む最後の大舞台に気持ちを奮い立たせた。

 2月の東京マラソンにも出場予定の兄は「まずは箱根に集中する」と断言。有終の美を飾って、日本長距離界を背負って立つ存在になる。

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