卓球のワールドツアー（ＷＴ）上位選手によって争われるグランドファイナル（１０～１３日・リスボン）女子シングルスに自己最高の世界ランキング４位で臨みながら、１回戦で敗れた福原愛（２７）＝ＡＮＡ＝が１５日、ポルトガルから成田空港に帰国した。

　「すごく残念だし悔しい負けだったけれど、この敗戦を糧に五輪イヤーの来年につなげたい」と話した福原。２０１５年を表す漢字を聞かれると、「廻（めぐる）」と挙げた。

　今年は腰痛で１６大会連続出場中だった１月の全日本選手権をいきなり欠場。一方ではＷＴで初の年間３勝を挙げるなど、アップダウンが激しかった。「勝つも負けるも、けがもめぐり合わせ。でも五輪のある来年はいいめぐり合わせの１年にしたい」。そのために今後はけが予防だけではなく、筋力強化を目的とした攻めのトレーニングにも着手。「今年最後の敗戦を機に、私自身が変わらなきゃいけない」と自己変革に挑む。