近鉄、滑り込みで決勝T進出
「ラグビー・トップリーグ、近鉄20-18NTT」(26日、パロマ瑞穂スタジアム)
勝利が決まると、近鉄の選手たちは歓喜の声を上げ、抱擁した。劣勢に耐えての逆転勝ちで、決勝トーナメント進出。前田監督は「諦めずに勝利に導いてくれた。選手にお礼を言いたい」と笑みがこぼれた。
主将のプロップ豊田は「試合の内容は今年で一番駄目」と振り返った。特に前半は反則が多く、セットプレーでミスも目立った。7分には日本代表でロックのトンプソンが左ふくらはぎを痛めて交代。チームの柱を早々に欠いた。
だが、しぶとい防御で粘り、好機をものにした。13-18の後半30分。「ワンチャンスを生かさないといけないと思っていた」というFB高が抜け出して同点トライを奪うと、ゴールキックで勝ち越した。
昨季は4位のチームと勝ち点で並びながら、得失点差で5位となり、各組上位4チームによる舞台に進めなかった。接戦での勝利に指揮官は「ここ数年は、ぎりぎりの勝負で勝ちを逃すチームだった。自信になる」と語った。