近藤おみくじでもライバル浅見をリード
柔道女子日本代表は14日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターでの強化合宿を報道陣に公開した。リオデジャネイロ五輪代表選考の重要な一戦となるグランドスラム・パリは3週間後。代表争いがし烈な48キロ級は、近藤亜美(20)=三井住友海上=と浅見八瑠奈(27)=コマツ=がともにきれのある動きを見せた。
浅見が「五輪に出られるのは一人。自分が代表争いを勝ち抜く」と決意表明すれば、近藤は「五輪に行きたいという気持ちは私も向こうも同じだと思う」と譲らない。
ここまで3度の対決は近藤の2勝1敗。さらに一歩リードしたのはおみくじだ。年が明ける前の先月29日、東京・浅草で「大吉」をゲット。今年の運勢を「五輪の決勝で得意の払い腰が決まったらうれしいな」と夢舞台と重ね合わせる。
浅見は「小吉」で、「過信するな」とのお告げに納得顔。「全て勝てば、おのずと代表は自分のものとなる」と攻めの姿勢で勝ち続ける覚悟だ。48キロ級の代表について南條充寿監督(43)は「勝った者を使う」と断言した。