大坂なおみ 四大大会初出場初勝利
「全豪OPテニス・第2日」(19日、メルボルン)
シングルス1回戦が行われ、女子で四大大会初出場の大坂なおみ(18)がドナ・ベキッチ(クロアチア)に6-3、6-2で勝ち、2回戦へ進んだ。男子は第5シードのラファエル・ナダルがフェルナンド・ベルダスコとのスペイン勢対決でフルセットの末に敗れた。第7シードの錦織圭(日清食品)は20日午前11時(日本時間同9時)すぎに始まる2回戦でオースティン・クライチェク(米国)と戦う。
18歳の大器が、四大大会デビュー戦を鮮やかな勝利で飾った。日本生まれ、米国育ちの大坂は180センチ、69キロの恵まれた体格から繰り出すパワフルな攻めで相手をねじ伏せた。「とても興奮している。うれしい」と声を弾ませた。
ショットの破壊力は抜群だ。相手のミスの多さに助けられた部分はあったものの、サーブは最速195キロを記録。第2セットの第7ゲームは鋭いバックのリターンを打ち込んで奪い、勝利をぐっと引き寄せた。
14年のツアー大会で11年全米オープン女王のストーサー(オーストラリア)を破り、注目を浴びた。だが、これまでは調子に大きな波があった。今は「コンスタントなプレーをすることだけに集中している」と言い、この日もミスが出ても、最後まで集中を切らすことはなかった。
父がハイチ出身の米国人で母が日本人のホープは、2回戦で第18シードのスビトリナ(ウクライナ)に挑む。「戦術やプランはあるが、トップシークレット」とにやりと笑った。