トップ選手の違法賭博問題に揺れる日本バドミントン協会は１１日、都内で倫理委員会を開催し、再発防止策などについて話し合った。代表活動中の茶髪やアクセサリーの禁止にまで議論が及んだ。海外合法カジノは禁止とする方針を決めた。また、リオデジャネイロ五輪出場が消滅した桃田賢斗（２１）と１２年ロンドン五輪代表の田児賢一（２６）が所属するＮＴＴ東日本は同日、桃田に３０日間の出勤停止、常習性があり主導役となった田児に解雇処分を下した。

　田児のバドミントンプレーヤーとしての再起は、絶望的な状況に追い込まれた。ＮＴＴ東日本は社内調査を終了し、賭博関与選手と、チーム関係者への処分を発表。常習性があり、主導役となった田児には、最も重い解雇処分が下った。

　前日には日本協会から無期限の登録抹消処分を受けており、所属先もなくなったことで、国内での活動は困難を極める。８日の会見では「自分はバドミントンをできなくなってもいい覚悟はできている」と話していた２６歳だが、厳しい現実を突きつけられた。

　桃田は３０日間の出勤停止処分。処分期間を終えれば、協会から大会出場停止を受けているため試合には出られないものの、練習は可能という。半年間の対外活動自粛となった男子バドミントン部は、部長、監督らを解任し、体制の刷新を図る。

　同社は「スポーツ部全選手および一般の全社員に対し、今後、二度とこのような重大な事態を起こさぬよう、研修内容の充実を図るなど、社員教育を徹底してまいります」と、コメントを発表した。