バド協会“不良選手”取り締まりへ
トップ選手の違法賭博問題に揺れる日本バドミントン協会は11日、都内で倫理委員会を開催し、再発防止策などについて話し合った。代表活動中の茶髪やアクセサリーの禁止にまで議論が及んだ。海外合法カジノは禁止とする方針を決めた。また、リオデジャネイロ五輪出場が消滅した桃田賢斗(21)と12年ロンドン五輪代表の田児賢一(26)が所属するNTT東日本は同日、桃田に30日間の出勤停止、常習性があり主導役となった田児に解雇処分を下した。
今回、不祥事を起こした桃田と田児は、8日の会見では黒髪に戻していたが、普段はともに茶髪がトレードマーク。桃田は高級ブランド、ブルガリの指輪や、クロムハーツのブレスレットなど派手なファッションを好むことでも話題となった。委員会では茶髪、アクセサリーの禁止という意見が出たという。
終了後に報道陣に対応した銭谷欽治専務理事は「マナーや態度、服装も含めて、周りから支持をいただけるようにしたらどうだという意見をもらった。プライベートは関知できないが、代表活動中は茶髪や最近の男子でいえば光り物(アクセサリー)みたいなものとか、海外遠征の移動中も変な格好ではいけないという話もあった」と説明した。移動中の服装として、協会指定のブレザーを作り、着用を義務づけることも検討するという。
協会は今回の意見を参考に再発防止策を作り、順次実行に移していく。服装以外では2人が初めてカジノに触れたのが、ともに海外遠征中だったこともあり、代表活動中の合法カジノへの出入りは禁止する方針を決定。さらに警視庁のオリンピック・パラリンピック対策室の協力を仰ぎ、教育プログラムを作ることも決定し、今後、各カテゴリーの代表合宿で講習を行っていくことも決めた。
また、2人がこれまで受け取っていた日本オリンピック委員会(JOC)、日本スポーツ振興センター(JSC)からの助成金についても、関係省庁と連絡を取り合いながら、返還を検討することを確認した。