バド闇カジノ9人目は大学生・西本
トップ選手による闇カジノ賭博問題への対応に追われる日本バドミントン協会は19日、18日までの調査で闇カジノへの出入りが判明した新たな現役日本代表選手が中央大学4年生の西本拳太(21)であることを公表し、厳重注意と日本代表指定解除処分を下したと発表した。同選手は賭博行為は否定している。これで一連の問題で処分された選手・関係者は、桃田賢斗(21)=NTT東日本=、田児賢一(26)らと合わせて9人となった。
今回処分された9人のうち、桃田を除く8人は、田児の母校埼玉栄高の出身。田児と1人が同学年、残る6人は後輩だった。全員が田児とともに、闇カジノ店を訪れている。桃田もNTT東日本、日本代表では田児の弟分的存在だった。西本は18日に行われた聞き取り調査で「田児選手に『ついてこい』と言われた」と話しており、問題は体育会特有の上下関係が良くない方向に働いた背景が伺える。
ついにNTT東日本以外の選手にも波及してしまった闇カジノ問題。協会は西本への処分をもって、調査を終了する方針を示しているが、今回の調査の対象は14年度以降の日本代表、元代表、スタッフ、トレーナーの計106人のみ。代表未経験の実業団選手や、学生は手つかずのままで、不安要素を抱えたままの幕引きとなる。