初総見オドオド宇良に安美錦アドバイス

 横綱審議委員会による稽古総見が29日、東京・両国国技館で一般に公開して行われ、新十両の宇良(23)=木瀬=が初参加。幕内最年長、37歳の安美錦から貴重なアドバイスを受けるなど充実の時間を過ごした。2場所連続37度目の優勝を狙う横綱白鵬は、左膝の違和感で相撲を取らなかった。

 7000人の観客が沸きに沸いた。総見初見参の宇良が、土俵上を元気いっぱい動き回った。同じ十両の富士東、石浦、旭日松らと13番取って9勝。「ちょっと緊張したが、相撲を取ることができてよかった」と初々しく振り返った。

 相撲人生の節目で貴重な時間を過ごした。すべてが初体験で、最初は先輩たちにあいさつするタイミングが分からずオドオドしていると、安美錦に「早く行け!!」と背中を押された。稽古の最後には「体が小さいんだから、稽古場でも技を見せろ!!」とアドバイスを受けた。

 「安美錦関はオーラが違うし、最初は怒られたと思ったけど、アドバイスをいただいたことがうれしかった」。業師の大先輩の助言を胸に、関取として初めて迎える場所に臨む。

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