サオリン気合「一刻も早く五輪切符」
バレーボール女子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選(14日開幕)を控え、4大会連続の五輪出場を狙う日本は13日、会場の東京体育館で公式練習を行った。4年前の同予選は最終戦までもつれた末での出場権獲得だっただけに、主将の木村沙織(29)=東レ=は「一刻も早く五輪切符がほしい」と誓った。大会は8チームが出場し、4チームが五輪出場権を獲得。日本はアジア4チームの中で1位となるか、それ以外の7チームのうち3位までに入れば五輪が決まる。
リオへのラストチャンス。初めて主将として世界最終予選を迎える木村は4年前を思い返しながら、語気を強めた。
「苦しい試合が続くけど、自分たちはどこにも負けない強い気持ちで戦う。一刻も早く五輪切符がほしい」
ロンドン五輪の世界最終予選は、極めて厳しい戦いを強いられた。序盤3試合はすべてストレート勝ちしたが、4試合目の韓国戦に1-3で敗れると暗転。6試合目のロシア戦はストレート負けし、五輪出場の行方は最終戦のセルビア戦まで持ち越された。
2-3で敗れ、結果は4位。セット率でわずかにタイを上回り、アジア枠で出場を決めたが、真鍋監督が「ホームがアウェーに変わることを経験した」と話すほど、薄氷での五輪切符獲得だった。
「どんな形でも目標を達成したい」と木村。初戦(14日)のペルー戦から開幕ダッシュを決める。