トライアスロン加藤、「母の夢」叶える

 日本トライアスロン連合は19日、都内で会見し、リオデジャネイロ五輪の日本代表選手4人(男子1人、女子3人)を発表した。初の五輪出場を決めた加藤友里恵(29)=ペリエ・グリーンタワー・稲毛インター=は、家族ぐるみで親交がある女子バレーボール日本代表の荒木絵里香(31)にエールを送った。

 母の夢をかなえてほしい-。初の五輪出場を決め、夢を“半分”かなえた加藤は、女子バレー日本代表の荒木に思いを託した。

 加藤の母・友恵さん(58)と荒木の母は高校の同級生。「一緒にリオに」が2人の夢だ。大学までバレーボールをしていた友恵さんは、荒木の母とともに北京、ロンドン両五輪に荒木を応援に行くほど親交が深い。加藤も、友恵さんと一緒に何度か応援に行ったことがあるという。

 現在女子バレーは世界最終予選の真っ最中。フルセットまでもつれた18日のタイ戦は加藤もテレビ観戦し「ひやひやしました。手に汗握りながら応援していました」と、激闘に感激した様子だった。

 実業団まで陸上競技を続けた実力者だが、右足首のけがもあり11年にトライアスロンに転向。ランで自信を取り戻せたのはつい最近だ。伸び盛りのオールドルーキーは「勢いを大切に、リオの町を駆け抜けたい。娘2人そろって五輪出場っていう母の夢をかなえられたら幸せ」と“戦友”にエールを送った。

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