バレー女子有終星アジア1位リオへ弾み

 「バレーボール女子・リオデジャネイロ五輪世界最終予選、日本3-2オランダ」(22日、東京体育館)

 既に4大会連続の五輪出場を決めた日本はオランダに3-2で競り勝ち、5勝2敗の勝ち点14でアジア最上位の3位となった。日本は初先発のセッター田代佳奈美(25)=東レ=のトスがさえ、1-2で迎えた第4セットを島村春世(24)=NEC、長岡望悠(24)=久光製薬=の強打で32-30と競り勝ち、最終セットも15-11で連取した。

 消化試合とは言わせない。前日にリオ五輪出場を決めた日本は、ここまで1敗と勢いのあるオランダを相手に、最終セットまでもつれる激闘を制した。真鍋監督は、「出場機会の少ない選手が活躍してくれた。勝てて満足しています」と笑顔を見せた。

 熱戦の中心にいたのは、初先発のセッター田代だ。今大会は宮下がほぼ1人でトスを上げてきたため、出場はほとんどなかった。「緊張した。トスもあまり正確じゃなかった」と言うが、同じ東レに所属する木村と、アンダー世代でもともにプレーした長岡を左右の軸に据えながら、的を絞らせない強気のトスワークを披露。第4セットでは7度のジュースを経て、最後は取り切る粘りも見せた。

 ここまでの戦いをベンチで見つめながら、前日一人で31点を挙げた木村の負担を減らしたいと思っていた。この試合までの6試合で31得点の島村や、同じく初先発の鍋谷にボールを集めた。島村はこの日、長岡、木村に次ぐ15得点。田代は「スパイカーがしっかり決めてくれて助かった」と感謝した。

 それでも真鍋監督は「五輪で前回(銅)以上を取るには化学反応がないといけない。今大会のようなバレーをしていたらメダルはない」と断言する。リオまで約2カ月半。さらなる競争の激化こそ、起爆剤となり得る。

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