日馬富士 優勝から一夜明け「いいライバルといい相撲が取れた」
大相撲名古屋場所(24日千秋楽)で4場所ぶり8度目の優勝を果たした横綱日馬富士(32)=伊勢ケ浜=が25日、名古屋市内の宿舎で優勝一夜明け会見を行った。
午前2時まで祝杯をあげた横綱は「久しぶりにおいしいお酒を飲みました。朝まではもう飲めない。2時くらいが限界」と心地よい余韻に浸った。家族の支えを問われると「別れました、別れました」と真顔で答え、報道陣を一瞬あ然とさせ、「冗談ですよ」と笑わせた。
9日目で2敗を喫しながら、踏ん張って優勝したことに価値を実感。「1日一番の積み重ねながら千秋楽にいい結果になった。今までの優勝とは違う。早くも1敗し、2敗してその後、13勝できるというのは大変な経験。最近は(優勝ラインが)全勝か、1敗しかなかった。大横綱(白鵬)が2敗して、いいチャンスを頂いて、頑張りました。悔いのない相撲が取れた」と晴れやかに話した。
13日目にトップ同士で激突した大関稀勢の里(田子ノ浦)を圧倒し、今場所での綱とりを阻んだ。「10代からずっと何千回と稽古している。相撲の神様がどっちに味方してくれるか、思い切って立ち合いできた。いいライバルといい相撲が取れた」と振り返った。
来場所に綱とり継続の稀勢の里には「横綱の力はある。品格もある」と認め、「土俵の神様がいる。どっちの味方かはその時その時の運がありますから」と話した。